【11月4日 AFP】世界的大人気の英小説・映画「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズが、インドの野生フクロウの減少に一役買っている――。

 英BBC放送によると、インドのジャイラム・ラメシュ(Jairam Ramesh)環境相は3日、ハリーの相棒の白フクロウ「ヘドウィグ(Hedwig)」にあこがれてフクロウをペットとして飼いたがる「ハリポタ」ファンの子どもたちが増えており、「都市部の中産階級にも、子どもにフクロウを買い与える親たちがいるようだ」と述べた。

 同環境相のコメントは、同国の野生動物保護団体トラフィック(Traffic)が「危機にある夜の番人」と題した報告で、インドに生息する野生フクロウの個体数の減少を警告したことを受けてのもの。報告書では特に、密貿易や黒魔術のために生け捕りにされるフクロウの数が増えていると指摘されている。

 インドでは5日から、ヒンズー教の光の祭礼「ディワリ(Diwali)」が始まるが、保護団体では祭りの際にフクロウを生け贄とする習慣があるとして、対策を呼びかけている。(c)AFP