【3月11日 AFP】米連邦検察当局は10日、鯨肉をすしネタとして提供したとして、カリフォルニア(California)州サンタモニカ(Santa Monica)の高級すし店「ザ・ハンプ(The Hump)」と日系米国人シェフの男性(45)を、海洋哺乳類保護法違反容疑で訴追した。

 米国では、同法により鯨肉の販売が禁止されている。有罪になれば、最高でシェフには禁固1年と罰金10万ドル(約900万円)、経営会社には罰金20万ドル(約1800万円)が科されるという。

 検察当局は、前週行った捜査で、絶滅危惧種に指定されているイワシクジラの肉を使ったすしネタが前年10月から少なくとも3回販売されていたことが確認されたとしている。

 一方、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、同レストランが鯨肉を提供していることは、今年のアカデミー賞(Academy Awards)の長編ドキュメンタリー賞を受賞した日本のイルカ漁を批判した米映画「ザ・コーヴ(The Cove)」の制作スタッフが地元当局に通報したと報じている。(c)AFP