【3月4日 AFP】地中海と大西洋のクロマグロが絶滅の危機にひんしているとしてモナコが提案した同海域のクロマグロの国際取引禁止について、米国は3日、提案を支持する方針を発表した。

 米内務省のトム・ストリックランド(Tom Strickland)次官補は、同海域のクロマグロについて、「長期的な生存率に深刻な懸念を持ち続けている。各国と協調して大西洋のクロマグロの個体数を回復し、将来にわたって保護・管理活動を続けたい」と発言。13日からカタールの首都ドーハ(Doha)で開かれるワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and FloraCITES)締約国会議で禁止への合意を呼びかけると表明した。


 CITES締約国会議には約175か国が参加する。取引禁止の提案は投票国の3分の2以上の賛成で可決される。この禁止には、太平洋のクロマグロやクロマグロ以外のマグロは含まれていない。(c)AFP/Shaun Tandon