【2月4日 AFP】フランスのジャンルイ・ボルロー(Jean-Louis Borloo)エコロジー・エネルギー・持続的開発相は3日、クロマグロの国際取引禁止を求める提案について、18か月後の施行を条件に支持すると発表した。

 欧州連合(EU)は、絶滅の恐れがある動植物の輸出入を規制するワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and FloraCITES)の対象にクロマグロを含めるかどうかについて決断を迫られているが、今回のフランスの決定は、EUの最終決定に大きな影響を与えると見られる。

 ボルロー・エコロジー相は記者団に対し、「難しい決断だが、必要なものだ」と述べた。

 仏政府筋によると、18か月の猶予期間は、新たな個体調査報告書の発表や漁獲量削減を目的とした漁船への対応策をまとめるために必要な時間を基に決められたという。

 フランスはクロマグロ漁業大国で、漁業関係者は政府に対し、環境団体の圧力に屈さないよう求めてきた。仏クロマグロ漁業組合のトップは、決定について「ショックだ」と語り、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領に緊急の会談を求めたことを明らかにした。(c)AFP

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