【12月2日 AFP】いよいよクリスマスシーズンに突入したが、今年はカナダ西部の新興企業2社が、環境に配慮したクリスマスツリーのレンタルサービスを始めている。

 サービスを提供するのは、エバーグロー・クリスマスツリー(Evergrow Christmas Trees)社とカーボンシンク・クリスマス(Carbonsync Christmas)社。約100ドル(約8700円)を支払えば、鉢植えのツリーを家やオフィスに届けてくれる。3週間後、すべてのプレゼントの箱が開けられ、サンタクロースがそりを片付けるころになると、ツリーを引き取りにきてくれる仕組みだ。

 引き取られたツリーはどうなるのか。カーボンシンク社は、環境保護団体に寄贈し、また植え直してもらうとしている。エバーグロー社の方は、苗床に戻して世話をし、来年のクリスマスにもレンタルできればと考えている。同社でレンタルした客は、ツリーが大きくなり過ぎて部屋に飾れなくならない限りは、同じツリーを毎年レンタルすることも可能だという。

 ツリーは通常、買えば4分の1ほどの値段で済むが、北米の各都市ではたいてい、クリスマスが終わると腐葉土にされるか、ゴミとして捨てられる。

 カーボンシンク社のブラッド・メージャー(Brad Major)氏は、CBCテレビに対し、「ツリーは6年から12年かけて成長するのに、用が済むとすべてゴミ処理場行きとなる。これ以上の資源の浪費はない」と話した。

 2社は、ツリーを捨てないレンタルサービスは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量の削減にも貢献するとしている。(c)AFP