【9月3日 AFP】12月にコペンハーゲン(Copenhagen)で開かれる気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を前に北極圏を訪れている潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長は1日、北極圏の氷河が後退する速さに「危機感を持った」と語った。

 潘事務総長は、各国指導者には地球の未来を守る「倫理的政治的責任」があると述べ、「この流れを食い止める迅速な行動をとらない限り、2037年には北極の氷はすべて溶けてしまう危険性がある。早ければ2030年にも起こりうる」と語った。

 潘事務総長は2日間の日程で北極圏を視察中。12月の会合を前に気候変動の影響をじかに確認する。(c)AFP/Jacqueline Pietsch