【8月28日 AFP】地球上の既知の動植物をすべて網羅することを目指して2007年に立ち上げられたオンライン生物百科事典『Encyclopedia of Life』(EOL)が25日、発足2周年を迎えた。掲載項目は、15万種に達しているという。

 同サイトは掲載に当たって、画像や動画も含めた情報を一般ユーザーから広く募集する方法をとっている。これまでに200か国以上、200万人近いユーザーから情報が寄せられた。こうした情報は専門家による確認を経て、正式にサイトにアップされ、その後は誰でもサイト上で自由に閲覧できる。
 
 プロジェクトに数百万ドルを援助するジョン・アンド・キャサリン・マッカーサー基金(John and Catherine MacArthur Foundation)のアーサー・サスマン(Arthur Sussman)副会長は、「オンライン事典が完成すれば、研究者や政策立案者にとって、生物多様性や植物形状、動物の行動などに関する知識を深める強力なツールになるだろう」と、サイトの意義を語った。

 EOLサイトのプロジェクト関係者は、10年をかけて地球上の既知の動植物全180万種を掲載したいと意気込む。(c)AFP

【参考】オンライン生物百科事典『Encyclopedia of Life(EOL)』の公式サイト(英語)