【8月17日 AFP】中国国営英字紙、環球時報(Global Times)は17日、同国固有のジャイアントパンダが、急速に進む経済開発によって生活様式を侵され、今後2、3世代のうちに絶滅する可能性があると報じた。  開発によってジャイアントパンダの生息域は分断され、これまでになく狭い飛び地になりつつある。そのため縄張り内を自由に放浪してパートナーを探しにくく、種の存続が危機に瀕している。  同紙が引用した世界自然保護基金(World Wide Fund for NatureWWF)北京支部の范志勇(Fan Zhiyong)種保全プログラム・ディレクターの談話によると「パンダは、ほかの生息域のパンダと交尾できないと2、3世代のうちに系統が途絶える可能性がある」という。同じ生息域内のパンダ同士の交尾によって同系交配のリスクが増し、免疫力が下がったり、生殖能力が弱まる恐れがある。范ディレクターは今すぐ行動が必要と警告する。  また范氏は、パンダの移動を最も著しく制限しているのは、幹線道路だと指摘する。「われわれはインフラ建設をある程度あきらめなければならないだろう。この問題をどう解決すべきか分からない」  中国には現在約1590頭の野生のパンダが生息している。多くは南西部の四川省(Sichuan)、北部の陝西(Shaanxi)省、北西部の甘粛(Gansu)省に集中している。また、180頭が飼育施設などで飼育されている。  環境的な制限もさることながら、ジャイアントパンダの性的衝動の低さも、頭数を増やそうという試みの障害となっている。飼育施設などでは、パンダたちにほかのパンダの交尾場面を撮影した「パンダ・ポルノ」のビデオを見せたり、オスのパンダに「セクササイズ」を通して、骨盤や脚の筋肉を鍛えさせようといった努力までしている。(c)AFP