フランスのカキ業界、2年連続減産で壊滅の危機
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【8月2日 AFP】フランスの貝産業、特にカキの生産が、2年連続で減産の危機に瀕している。原因不明の病気により稚貝が激減しているからだ。
2008年、フランスのカキ生産者たちが保有していたカキの稚貝は40~100%、死滅した。通年の夏季に比べずっと高い死亡率だった。
フランス国立海洋開発研究所(French Research Institute for Exploitation of the Sea、IFREMER)の科学者たちはその原因に、温暖な気候で繁殖しやすいバクテリアと関連のある「OsHV-1」というウイルスを挙げている。
今夏も同じ現象だと、天然貝の全国生産者団体のロワール(Loire)地方代表を務めるジャック・スービエ(Jacques Sourbier)さんは嘆く。「不安や深刻さは昨年とまったく一緒だ」。調査データはまだ整理されていないので、スーベイさんは正確な数字を口にすることはちゅうちょしたが、カキ生産者からの報告によると今年の稚貝の死亡率は50~80%に上っているという。全調査結果は2週間に出る予定だが、スービエさんによると、団体はすでに前年と同レベルの補助を政府に要請したという。
「4月に南部から広がって、沿岸部を北上してノルマンディー(Normandy)地方にまで達した」というのは、同じロワールの生産者団体に加盟するマキシム・シオン(Maxime Sion)さんだ。「おおざっぱにいえば、死亡率が高い年でも1年ならば生産者は乗り切れる。けれど、2年は無理。特に市場価格が低いのでだめだ」。シオンさんはカキ生産者の多くが廃業に追い込まれるのではないかと懸念する。
フランスは欧州一のカキ生産国。世界でも中国、日本、韓国に次いで4位だ。カキ生産者は1万5000~2万人おり、年間13万トンのカキを生産している。(c)AFP/Deborah Claude
2008年、フランスのカキ生産者たちが保有していたカキの稚貝は40~100%、死滅した。通年の夏季に比べずっと高い死亡率だった。
フランス国立海洋開発研究所(French Research Institute for Exploitation of the Sea、IFREMER)の科学者たちはその原因に、温暖な気候で繁殖しやすいバクテリアと関連のある「OsHV-1」というウイルスを挙げている。
今夏も同じ現象だと、天然貝の全国生産者団体のロワール(Loire)地方代表を務めるジャック・スービエ(Jacques Sourbier)さんは嘆く。「不安や深刻さは昨年とまったく一緒だ」。調査データはまだ整理されていないので、スーベイさんは正確な数字を口にすることはちゅうちょしたが、カキ生産者からの報告によると今年の稚貝の死亡率は50~80%に上っているという。全調査結果は2週間に出る予定だが、スービエさんによると、団体はすでに前年と同レベルの補助を政府に要請したという。
「4月に南部から広がって、沿岸部を北上してノルマンディー(Normandy)地方にまで達した」というのは、同じロワールの生産者団体に加盟するマキシム・シオン(Maxime Sion)さんだ。「おおざっぱにいえば、死亡率が高い年でも1年ならば生産者は乗り切れる。けれど、2年は無理。特に市場価格が低いのでだめだ」。シオンさんはカキ生産者の多くが廃業に追い込まれるのではないかと懸念する。
フランスは欧州一のカキ生産国。世界でも中国、日本、韓国に次いで4位だ。カキ生産者は1万5000~2万人おり、年間13万トンのカキを生産している。(c)AFP/Deborah Claude