【7月9日 AFP】8日、オーストラリア・ニューサウスウェールズ(New South Wales)州にあるバンダヌーン(Bundanoon)という人口約2000人の町が、環境への影響を考慮して、ペットボトル入り飲料水の販売を禁じることを決めた。

 こうした措置は世界初とみられている。地元商店街も、ペットボトル飲料水の取り扱い中止にすでに合意しているという。

 背景には、豪飲料会社ノーレックス・ホールディングス(Norlex Holdings)が、バンダヌーンでくみ上げた地下水をシドニー(Sydney)でボトル詰めし、再びバンダヌーンに輸送して販売するとの計画を発表したことがある。

「この問題がきっかけで、住民たちの目がペットボトル飲料水が環境に及ぼす影響に向いた」と、地元の活動家ジョン・ディー(John Dee)氏。バンダヌーンの決定を知った人々が、ペットボトル飲料水を買うことについて考え直してくれることを願っていると話した。

 ディー氏が所属する団体「Do Something」は以前、タスマニア(Tasmania)のコールスベイ(Coles Bay)でプラスチックの袋の使用禁止に尽力している。

 ペットボトル飲料水をめぐっては、プラスチックや輸送のための燃料など、本来必要のない資源を無駄に使っていると環境団体などが指摘している。ニューサウスウェールズ州での研究によると、ペットボトル飲料水業界は2006年、6万トンの温室効果ガスを排出したとされている。(c)AFP