【6月11日 AFP】国連の気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)の特別作業部会が開かれているドイツ・ボン(Bonn)で10日、環境保護団体らが、日本の「05年比15%削減」という2020年の温室効果ガス削減目標は「悲惨なほど小さい」として厳しく批判した。

 活動家らは、削減目標を発表した麻生太郎(Taro Aso)首相の顔写真を、温暖化対策に前向きではなかったジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領の顔写真と合成した、「ジョージ・W・アソウ(George W. Aso)」の巨大写真を披露。温暖化対策に後ろ向きな国に贈る「今日の化石賞・特別賞(special fossil of the day)」に日本を選んだ。

 国際環境団体グリーンピース(Greenpeace)は、麻生首相が設定した低い目標値は重工業界にへつらったものだと非難。日本の削減目標は、結果的に地球の平均気温を3度上げることに繋がるとの試算を発表した。(c)AFP/Richard Ingham