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ワキウリさんがケニアで再びマラソンに挑戦、「引き金」は環境問題

  • 2009年05月22日 14:02 発信地:ナイロビ/ケニア
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ケニアのナイロビ国立公園(Nairobi National Park)内を歩くキリン(2006年1月14日撮影)。(c)AFP/SIMON MAINA

【5月22日 AFP】1988年ソウル五輪(Seoul Olympic)男子マラソンの銀メダリストで、日本でもおなじみの、ケニアのダグラス・ワキウリ(Douglas Wakiihuri)さん(45)。既に現役引退しているが、母国の自然が失われつつあることへの不安が、彼に再びマラソンシューズを履かせることとなった。

 首都ナイロビ(Nairobi)で今月24日、ケニアの2大象徴ともいうべき陸上競技と野生生物を宣伝するためのハーフマラソンが開催される。ケニア野生生物庁(Kenya Wildlife ServiceKWS)が「自然破壊問題の啓発のためのイベントを」と呼びかけ、これにワキウリさんが賛同。日本の投資家グループの協力のもと、実現にこぎつけた。レースのスタートとゴールは、多様な野生動物が生息する、面積117.21平方キロのナイロビ国立公園(Nairobi National Park)だ。

 ケニア最古の公園であるこのナイロビ国立公園とその他25か所の野生保護区は、人口の急増による居住地の拡大により、ますます危機的な状況となっている。

 国立公園や野生保護区を管理するケニア野生生物庁は、隣国タンザニアの大平原へ至るヌーやシマウマの移動経路が、変化しつつある集落パターンに脅かされていると警鐘を鳴らしている。

■Qちゃんも招待

 ワキウリさんは、ケニアで生まれ、ナイロビ国立公園に隣接するランガタ(Langata)地区で育った。19歳で日本へマラソン留学し、日本語を習得するとともに日本の生活習慣になじんだ。「ぼくの精神力と困難からの立ち直りの早さ、そしてマラソンランナーのトップに立ちたいというモチベーションは、日本文化の中で培われたものだ」とワキウリさんは話す。1992年に選手を引退した。

 ケニアにいたころの主な練習場所は、野生動物の宝庫であるランガタの森だった。「10年以上お世話になったその森も今では半分が消滅してしまったため、走ることができなくなってしまった。とても悲しいことだ」とワキウリさんは嘆く。

 ワキウリさんは、24日のハーフマラソンに、2000年シドニー五輪(Sydney Olympic)女子マラソン金メダリストの高橋尚子(Naoko Takahashi)さんを招待している。その理由は「ケニアの少女たちを鼓舞したいから」だそうだ。(c)AFP

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