【2月28日 AFP】(一部訂正)水不足が深刻化する米カリフォルニア(California)州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事は27日、干ばつの非常事態を宣言し、事態が悪化した場合には水の配給制もあり得るとして住民に節水を呼び掛けた。同州の水不足は3年連続。

 今年のカリフォルニア州の現在までの降水量は例年の75%程度だが、州内の主要貯水池の貯水率は35%以下に落ち込んでいる。今年に入ってからの経済的損失はすでに農業を中心に30億ドル(約2900億円)近くに上っている。

 シュワルツェネッガー知事は声明で、「最近多少雨が降ったが、州は3年連続の干ばつに直面している。4年目、5年目、6年目と干ばつが最悪のシナリオも想定して備える必要がある」と表明した。

 知事はさらに、「これは地震や森林火災同様に深刻な危機であり、緊急な取り組みが求められる。人口が拡大する州に清潔な水を確実に供給していくためには水道インフラの整備が急務だ」と強調した。

 都市部の上水道利用者に対して知事は水使用量を20%減らすよう呼び掛けるとともに、州政府に対しても水道水使用の削減を求めた。(c)AFP