【12月23日 AFP】中国の新京報(Beijing News)は23日、観光地として世界的に人気がある中国の世界遺産、「万里の長城(Great Wall)」付近で前週、数十年ぶりにオオカミの存在が確認されたと伝えた。

 オオカミが見つかったのは、毎年大勢の観光客が訪れる「八達嶺(Badaling)」付近で、当局はオオカミに襲われる人が出ないよう急きょ捕獲に乗り出した。

 写真と現場に残っていた痕跡などを専門家が分析した結果、目撃された動物がオオカミであることは間違いないという。オオカミが近くの動物園から逃げ出したとのうわさもあるが、警察は否定している。

 八達嶺は首都北京(Beijing)から北西わずか50キロに位置し、この地域にオオカミが現われるのは珍しい。74歳の住民は同紙に「このあたりで最後にオオカミを見たのは、わたしが10代のころだった」と語った。(c)AFP