【11月13日 AFP】イタリア警察は12日、ナポリ(Naples)の現在は使用されていない採石場に100万立方メートルものごみが不法投棄されているのを発見したと発表した。

 警察当局によると、この場所へのごみの投棄は同日朝に始まった。大半が産業廃棄物で、有毒と見られている。

 来年の総選挙を前に、ナポリとその周辺では数万トンものごみが不法投棄されている。シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相は、選挙戦においてごみ危機の解消を最優先させることを訴えてきた。

 長期にわたるゴミの未回収問題の根底には、ごみ焼却場の不足と、処分場を管理するマフィアの影響力がある。

 警察は今年7月、マフィアが管理するナポリ周辺の処分場を一斉捜査し、不法投棄に関与していると見られる17人を逮捕した。これに合わせてベルルスコーニ首相はナポリを訪問し、ごみ危機の終息を宣言した。(c)AFP