【8月20日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産にも登録されている南米エクアドルのガラパゴス諸島(Galapagos Islands)で、害虫チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata Wiedemann)が確認され、植物に対する被害の恐れが高まっている。農業保健局(SESA)が19日発表した。

 チチュウカイミバエは最も侵略的な害虫の1つで、幅広い種類の果物に大きな被害をもたらす。同局は、サンクリストバル(San Cristobal)、サンタクルス(Santa Cruz)両島でこのハエが確認されたとし、「原生植物および農作物が高い危険にさらされている」と述べた。 

 侵入拡大を防ぐため、同局は植物の島間移動を制限し、空港および港湾施設での管理を強化するなどの措置を導入する。

 エクアドル沿岸の西1000キロに位置するガラパゴス諸島は、13の島と17の小島からなる。ユネスコは2007年、観光や外来種の侵入により環境が危機にあるとして「危機遺産」リストに指定した。(c)AFP