【2月29日 AFP】世界で最も大気汚染が深刻な都市の1つ、北京市では五輪開催中の大気汚染について懸念されているが、同市環境保護局の杜少中(Du Shaozhong)副局長は27日の記者会見で、大気汚染は五輪の国際基準に見合うまでに改善されてきていると述べた。

 杜副局長はまた、大気汚染が改善していると見せかけるためにデータを改ざんしているとの疑惑を否定した。

 米国の環境コンサルタントのスティーブン・アンドルーズ(Steven Andrews)氏は前月、「市は2006年のある時期から汚染のひどい場所にある2か所の観測データの採用をやめ、汚染の少ない場所のデータに変更している」とする調査結果をウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙などに報告していた。

 これについて副局長は「そんなことはない。誤解だ」とした上で、この10年間で環境対策に160億ドル(約1兆7000億円)を投入してきたことが功を奏し、主要な汚染物質が激減したことがデータでも確認されていると強調した。

 さらに、これまでの環境対策によって、大気の指標が国家基準を満たした日数は、1998年の100日から2007年には246日に増加したとして、今年はこれをさらに改善させると述べた。3月1日から新車の排ガス排出基準を引き上げ、五輪開催中には市内の車両300万台の約半数の通行を規制する予定だという。(c)AFP