【1月2日 AFP】ドイツのベルリン(Berlin)、ケルン(Cologne)、ハノーバー(Hanover)の3都市で1日から、大気汚染の抑制を目的に、自動車所有者に対し、市内中心部を走行する場合に自動車の排ガス量に応じて赤、黄色、緑のステッカーの貼付を義務づける制度がスタートした。

 推計170万台あるとされる一部の旧式ディーゼル車は最もガス排気量が多いことを示す赤いステッカーさえ貼ることができず、中心部での走行を禁じられる。

 また、都市中心部でこのステッカーをつけずに車両を走行させているのが見つかった場合、ドライバーには40ユーロ(約6500円)の罰金が課せられるうえ1点減点となる。

 この制度は2008年末までに、シュツットガルト(Stuttgart)、ミュンヘン(Munich)などドイツ全国約20都市で施行される見通し。すべての車両に適応され、ドイツ国外で登録された車両も対象となるが、当局の一部からは、海外の車両に対しては規制を緩めるべきだとの意見も出ている。

 ベルリン市当局は、1月末まではこの制度に違反しても処罰しない意向を明らかにしている。

 環境保護団体のドイツ環境支援協会(Deutsche Umwelthilfe)は「大気汚染の最大の原因への取り組みとしては、これまでで最も重要なものだ」とコメントしている。(c)AFP