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タスマニアデビル絶滅の危機高まる、保護区で「デビルがん」が発生

  • 2007年10月19日 17:34 発信地:タスマニア/オーストラリア
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2007年5月2日、オーストラリアのタスマニア島(Tasmania)にあるタスマニアデビル保護公園で暮らすタスマニアデビル。(c)AFP/Anoek DE GROOT

【10月19日 AFP】オーストラリアに住む最大の肉食有袋類タスマニアデビル(Tasmanian devil)の間で広がる伝染性の悪性腫瘍(しゅよう)の感染が、まん延を防ぐため設置された保護区で新たに確認された。19日、生物学者が明らかにした。

「デビルがん」と呼ばれるこの病気に感染したタスマニアデビルは、顔に腫瘍ができ、半年以内に死に至る。

 感染例が確認されたのは、タスマニア(Tasmania)州北部のナウランタプ国立公園(Nawrantapu National Park)。この公園には多くのタスマニアデビルが生息しているが、これまで感染例はなかった。

 タスマニア大学(University of Tasmania)の生物学者ハミッシュ・マッカラム(Hamish McCallum)教授はAAPAustralian Associated Press)通信に対し、「デビルがんは5年以内にすべての個体に広がるでしょう。2008年半ば以降、未感染の野生の個体が見つかる保証はありません」と悲観的な見方を示した。

 今回の感染発見によって、同島北部と北西部に生息する野生のタスマニアデビル保護には、ほとんど時間が残されていないことが明らかになった。

「感染しないはずの地域で2個体からがんが検出された。未感染の群れを隔離する、別の島に移動させるなど、早急に予防措置を決めなければならない」(同教授)

 デビルがんが原因で、野生のタスマニアデビルの個体数はすでに半減している。同じく有袋類のタスマニアタイガー(フクロオオカミ)のように絶滅するのではないかと危ぶまれている。(c)AFP

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