【6月15日 AFP】オランダのハーグ(Hague)で開催中のワシントン条約(「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and FloraCITES)の締約国会議で14日、象牙の国際取引をめぐり意見が対立していたアフリカの国々は9年間の取引禁止で合意、同会議でも直ちに承認された。

 この取引禁止措置は年間2万頭に上るゾウの密猟を抑制するためで、政府が象牙を保有する南部アフリカ4か国が1回のみ許可された象牙輸出を行った後に発効される。

 CITESのWillem Wijnstekers事務局長によると、実際の保有量は不明のままだが、おそらく150-200トン。

 合意に至るまでにはアフリカの国々が激しい論争を続けたが、チャドとザンビアが「アフリカを代表して」合意を提出し、CITESによって直ちに正式に承認された。これにより18年こう着していた問題が解決される。(c)AFP/Marlowe Hood