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世界最古の録音音声、最新技術でよみがえる

  • 2008年03月28日 18:40 発信地:パリ/フランス
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2007年10月21日、米ニュージャージー(New Jersey)州ウェーン(Wayne)で開催された音楽関係の骨董品・収集品の大規模展示販売会「Mechanical Music Extravaganza」。(c)AFP/Nicholas KAMM

【3月28日 AFP】フランス皇帝ナポレオン3世(Emperor Napoleon III)の統治時代に録音された歌声が、148年の時を越えて再生された。フランス科学アカデミー(Academy of Sciences)が発表した。

 再生に成功したのは、パリの発明家エドアール・レオン・スコット・ドマルタンビル(Edouard-Leon Scott de Martinville)が発明した音声記録機により1860年4月9日に録音されたフランス民謡「Au Claire de la Lune(月の光)」。女性の声で約10秒間にわたり録音されている。

 録音状態は素晴らしいとは到底言い難く、聴く人によってはイルカの鳴き声としか思えないかもしれない。だがフランス科学アカデミーによれば、これこそが世界最古の録音音声だという。

「フォノトグラフ(phonautograph)」と呼ばれるこの音声記録機は、石油ランプの煙で黒くした紙を引っかいて音波を記録するもの。録音史上の象徴的な出来事、トーマス・エジソン(Thomas Edison)が蓄音機で「メリーさんのヒツジ(Mary Had a Little Lamb)」を録音する17年も前の記録だ。 ただ、 フォノトグラフはエジソンの蓄音機と違い、再生はできなかった。

 しかし、21世紀の技術と米国の音声史学者、録音技師、科学者などの知恵を結集し、紙に刻まれたわずかな溝をデジタル画像で処理することで、その音はよみがえった。

 この取り組みは、米国のファーストサウンズ(First Sounds)の協力の下に行われた。長い間失われていた初期の録音を復活させるプロジェクトを推進してきたファーストサウンズは、「まさかドマルタンビルも、この録音が再生されるとは夢にも思わなかっただろう」との声明を出している。

 フォノトグラフによる「月の光」は、ファーストサウンズのウェブサイト(http://www.firstsounds.org/sounds/index.php)で聴くことができる。(c)AFP
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