【8月8日 AFP】人気歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんが6月25日に急死して以来、米シカゴ(Chicago)のフィールド博物館(Field Museum)に展示されている約3000年前の古代エジプト人の胸像が話題になっている。ジャクソンさんの顔に驚くほど似ているからだ。

 この胸像は、エジプト新王国時代(紀元前1550年ごろ-紀元前1050年ごろ)に制作されたものとみられ、1988年から同博物館に展示されている。

 素材は石灰石でモデルは名前不明の女性。目立って上向きな鼻と大きな丸い目を持ち、ジャクソンさんの整形後の顔にそっくりだ。ジャクソンさんは整形後に鼻が崩れ始めたとの噂もささやかれていたが、この像も鼻の一部が崩れている。

 同博物館のキュレーター、ジム・フィリップス(Jim Phillips)氏によると、ある新聞がこの像について報じたところ博物館にはファンからの問い合わせが殺到。この胸像目当てに訪れる来館者が激増しているという。

「皆この博物館に来ると『マイケル・ジャクソンはどこ?』と聞きます。そこでスタッフは『マイケル・ジャクソンはいませんが、そっくりな胸像ならあります』と答えるんです」とフィリップス氏は話す。

 ジャクソンさんがこの胸像の顔をヒントにして整形で自分の顔を作り上げていったという説には疑問を感じるが、この2人の顔がそっくりだということは否定できないとフィリップス氏は指摘する。ちなみにジャクソンさんが同博物館を訪れたことはないとされている。(c)AFP