【10月30日 AFP】総務省が30日発表した9月の完全失業率(季節調整値)は5.3%で、8月の5.5%から0.2ポイント改善した。5.6%という市場予測も下回り、6月以降最も低くなった。5月の失業率は5.2%だった。

 大和総研(Daiwa Institute of Research)のエコノミスト、渡辺浩志(Hiroshi Watanabe)氏は、企業はまだ潜在的な余剰人員を抱えているものの、失業率が急速に悪化することはないだろうと語った。

 厚生労働省が同日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は0.43倍で、過去最悪だった7月と8月の0.42倍から0.01ポイント改善した。有効求人倍率が前月比で改善したのは2007年5月以来。

 総務省が同日発表した9月の2人以上の世帯の消費支出は前年同月比1.0%増となり、2か月連続で増加した。(c)AFP/Miwa Suzuki