【7月13日 AFP】(一部訂正)EU加盟4か国とトルコの5か国首相は13日、EUがエネルギー供給のロシア依存を軽減するために構想してきた「ナブッコ・パイプライン」建設の政府間協定に調印した。

 同パイプラインはエネルギー供給における欧州のロシアに対する依存を減らす目的で、総工費79億ユーロ(約1兆50億円)をかけて建設する。2014年に開通予定で、1日当たり310億平方メートルの天然ガスを、カスピ海からトルコ、バルカン半島を経由し、オーストリアから欧州各国に供給する。

 ただし、同計画は長く延期されており、供給源となる国も確定していない。

 今回の政府間協定は、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)トルコ首相、セルゲイ・スタニシェフ(Sergey Stanishev)ブルガリア首相、エミル・ボック(Emil Boc)ルーマニア首相、バイナイ・ゴルドン(Bajnai Gordon)ハンガリー首相、ウェルナー・ファイマン(Werner Faymann)オーストリア首相が調印した。また、欧州委員会(European Commission)のジョゼ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)委員長も出席した。(c)AFP

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