【1月16日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領の名前をとったウオツカ「メドベデフ(Medvedeff)」が、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相にちなんだウオツカ「プチンカ(Putinka)」に対し苦戦しているという。同国経済紙「ベドモスチ(Vedomosti)」が15日伝えた。

 前月発売されたメドベデフは、プーチン氏の大統領就任直後に発売されたプチンカと比べると売れ行きがよくないという。プチンカは現在、ロシアのウオツカ市場で4.4%のシェアを占めている。

 メドベデフの場合、名前の語尾「eff」がフランス語のように聞こえ、ロシア語風でないため親しみが感じられない上、プチンカのような溌剌(はつらつ)とした印象がないと、あるマーケティングの専門家は指摘している。

 8年間大統領を務めたプーチン首相は、前年5月に就任したばかりのメドベージェフ大統領と比較すると、政治家としてははるかに人気がある。力強い指導力を見せるプーチン首相と比べ、メドベージェフ大統領は物腰が柔らかく、学者的とみられている。(c)AFP