【1月6日 AFP】走行中に二酸化炭素(CO2)を全く排出しないゼロ・エミッション自動車の実現は、そう長く待つこともないのかもしれない。日本の自動車メーカー各社は電気自動車の実用化に向け開発を進めているほか、欧米の自動車メーカー各社も2、3年以内に量産を開始するとの計画を発表している。

 国内の自動車メーカー各社は、電気自動車の量産化が現実味を帯びてきている中、現在の景気後退局面では販売が厳しいとの指摘もある電気自動車のイメージアップに取り組んでいる。

 三菱自動車(Mitsubishi Motors)の広報担当者は、来年の実用化を目標にしている電気自動車「iMiEV」について、「速く、力強く、スムーズ」だと語る。

 iMiEVは1回の充電で160キロメートルの走行が可能だという。従来の100ボルトの電源からなら14時間で充電が完了するほか、急速充電器を使用すれば30分で80%の充電ができるという。

 政府からの補助金を受けることで、三菱自動車は早ければ2010年にも、iMiEVを1台300万円以下の価格で販売することを目指しているという。(c)AFP/Kyoko Hasegawa