【12月1日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)の政府系不動産開発大手、ナキール(Nakheel)は11月30日、金融危機を理由に従業員の15%に当たる500人を解雇したと発表した。「世界経済の現状を考慮した」措置で、短期事業計画も一部縮小など見直しを行うとしている。

 ナキールは、ドバイ沖の巨大な椰子の木型の人工島「パーム・ジュメイラ(Palm Jumeirah)」プロジェクトを手がけたUAE最大手の開発業者で、10月に高さ1000メートルの高層ビルの建設計画を発表したばかりだった。

 ドバイでは先日、民間不動産開発最大手のダマック(Damac)グループが、従業員の2.5%にあたる200人を解雇しており、好況に沸くドバイにも金融危機の波が押し寄せ始めている。(c)AFP/Ali Khalil