【8月20日 AFP】ロシア政府は、経営悪化が伝えられる米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ、Fannie Mae)および米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック、Freddie Mac)への投資を通じて、過去6か月で10億ドル以上の利益を上げた。ロシアの報道機関が19日、伝えた。

 ロシア通信社ノーボスチ(Ria Novosti)によると、ロシアのアレクセイ・クドリン(Alexei Kudrin) 財務相は、「投資した債券によって損失を被るどころか、過去6か月で10億ドル以上の利益を得た」と述べた。

 米国の低所得者向け住宅融資(サブプライムローン)の破たんの結果、ファニーメイとフレディマックは米政府の救済を受ける可能性が懸念され、両社の株価は下落していた。株価下落の中で、ロシアがどのようにして6億7000万ユーロ(約1085億円)もの利益を上げたのかについては明らかになっていない。

 低金利の融資をしていたサブプライムローンは、金利上昇の結果、2007半ばごろに焦げ付きが拡大し始め、資金を提供していた金融機関や投資機関などが数十億ドル規模の損失を被る事態となっていた。(c)AFP