【4月17日 AFP】フィリピン政府は17日、コメの輸入量削減の一環として、農地の他用途への転用を無期限に禁止すると発表した。世界最大のコメ輸入国の1つであるフィリピンでは、米価が今年初めに比べ約2倍になっている。

 世界各地で食糧危機が深刻化するなか、フィリピン政府は、農地を買い上げ好景気に沸く不動産市場に売却してきた不動産開発業者を対象とする措置と説明。

 農業改革担当のNasser Pangandaman氏は、禁止措置の目的を「後を絶たない、良質な農地から不動産用地への転用」に歯止めをかけるためとしている。

 7000以上の山がちな島々で構成されるフィリピンでは、現在9000万人までに急増している人口を養っていけるだけのコメの生産が困難だとされている。(c)AFP