【9月18日 AFP】ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は18日、シンガポールでの取引で、軽質スイート原油先物(10月分)が前日比55セント(約60円)高の1バレル81.12ドル(約9300円)を記録。原油価格の最高値を記録した。市場関係者の間では、価格はさらに上昇し1バレル 85ドル(約9800円)、もしくはそれを超えるのではとみる向きもある。

 石油輸出国機構(OPEC)は11日、原油生産量を11月から日量50万バレル増産すると決定したばかりだが、原油価格高騰の流れを食い止めるには至らなかった。

 シンガポールでの最高値記録は、前日のニューヨークでの高値の流れを受けたもの。前日のニューヨークの原油先物は、前日比1.47ドル(約169円)高の終値80.57ドル(約9250円)と急騰。一時は80.70ドル(約9265円)を記録した。

 北海ブレント先物(11月分)は30セント(約35円)高の1バレル77.28(約8900円)だった。

 冬季に向け世界最大の原油消費国である米国や北半球諸国での原油需要増が見込まれるなか、12日の米エネルギー省(US Department of Energy)発表によると、国内の原油備蓄は、前週から予想を大幅に超える710万バレルも減少しており、需要が供給を上回るのではとの投資家らの懸念は増すばかりだ。(c)AFP/Ian Timberlake