【9月6日 AFP】国連(UN)は5日、南部を中心に深刻な飢餓に見舞われているソマリアで新たに南部ベイ(Bay)地区が飢餓の状態にあると宣言した。

 ベイ地区はソマリアの主要都市バイドア(Baidoa)を擁し、イスラム過激派組織アルシャバブ(Al Shebab)の拠点にもなっている。

 ソマリアで飢餓宣言が出された地域は計6つとなった。7月には南部バクール(Bakool)地方とシェベリ川下流(Lower Shabelle)地方、8月上旬には首都モガディシオ(Mogadishu)と世界最大の国内避難民キャンプがあるアフグーィ回廊(Afgooye corridor)など3地域に対し、飢餓が宣言されている。

 国連食糧農業機関(Food and Agriculture OrganisationFAO)によると、ソマリアでは飢餓による死者が数万人に達しており、うち半数以上が子どもだ。また、適切な援助がなければ、飢餓は今後4か月でさらに拡大し、75万人が死の瀬戸際に立たされる恐れがあるという。(c)AFP/Aude Genet

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