【3月14日 AFP】(一部更新)14日午前、東京電力(Tokyo Electric Power)福島第1原子力発電所3号機で爆発があった。枝野幸男(Yukio Edano)官房長官は記者会見を開き、原子炉を格納する容器は健全だとの報告を東電から受けたことを明らかにし、放射性物質が大量に飛び散っている可能性は低いとの見方を示した。

 3号機は、11日に発生した東北地方太平洋沖地震で冷却機能を失っていた。東電は爆発で複数の負傷者が出たと発表した。時事通信によると9人が負傷。当初は7人が不明とされていたが、所在が確認されたという。

 経済産業省原子力安全・保安院は、3号機の爆発について、水素爆発が起きたとみている。水素爆発は12日、福島第1原発1号機でも起きた。

 福島第1原発の半径20キロ圏内には避難指示が出されており、住民21万人がすでに避難している。入院患者やお年寄り、ケアワーカーら約746人が14日現在も圏内に残っているとみられ、保安院は近くの建物への屋内退避を呼びかけている。(c)AFP