【2月10日 AFP】オーストラリア南東部で発生した大規模な山火事で、死者は10日までに166人に上っている。だが、同日にもさらに10か所以上の地域で山火事発生の恐れが高まっている。

 山火事の現場では、消防隊などによる懸命の消火作業が続いているが、ビクトリア(Victoria)州の消防当局は、同州全域に山火事発生の警告を相次いで発令した。

 オーストラリア史上最悪といわれるこの山火事は、風の向きが変わったことで、数千人の消防士らが切り開いた延焼防止線を越えて拡大する恐れが高まっている。消防士のほとんどは志願して消火活動に参加しており、この数日間ほとんど休息もとらずに作業にあたっていることから、疲れきっているという。(c)AFP/William West