【8月9日 AFP】妻を射殺し、血まみれの遺体の写真を交流サイト(SNS)のフェイスブック(Facebook)に投稿した男が8日、米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)の警察署に自首し、身柄を拘束された。地元当局が同日、発表した。

 デレク・メディナ(Derek Medina)容疑者(31)は、妻のジェニファー・アルフォンソ(Jennifer Alfonso)さん(26)を射殺した後、その遺体の写真をフェイスブックに投稿した疑いで警察の取り調べを受けている。投稿された写真には「安らかに眠れ、ジェニファー・アルフォンソ」との文が添えられていたという。

 また、写真投稿の直前にアップデートされた近況(ステータス)には、次のように記されていた。「妻殺しで刑務所行きか死刑になる。みんな愛しているよ、元気でな。俺はニュースに出るだろう。妻は俺を殴っていた。虐待にはもう我慢ができなかったから、あんなことをしてしまった。みんなが理解してくれることを願う」

 警察によると、メディナ容疑者はアルフォンソさんを射殺した後、自分で車を運転して警察署に自首した。同容疑者が供述した場所に駆けつけた警察官らが、射殺されたとみられるアルフォンソさんの遺体と、無傷の娘(10)を発見したという。動機は今のところ不明だという。

 メディナ容疑者のフェイスブックページに投稿された妻の遺体写真は、数時間後に削除された。

 地元紙マイアミ・ニュー・タイムズ(Miami New Times)のブログによると、メディナ容疑者は以前、「How I Saved Someone's Life and Marriage and Family Problems Thru Communication(人の命、結婚、そして家庭内の問題を私はどうやってコミュニケーションを通じて救ったか)」という題のオンライン自己啓発本を執筆したことがあるという。

 また、近隣住民はメディナ容疑者について、自警団員を自称して銃を隠し持ち近所をパトロールしていたと話している。隣人の1人は地元テレビ局NBCマイアミ(NBC Miami)に「いつも夜遅くに外にいて、変な人だと思っていた。常にヒーローになる機会をうかがっているようだった」と語っている。(c)AFP