【6月8日 AFP】男の急所にかみつく警察犬に、尿意を催させる音波砲――サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)の開催を今週末に控え、ポーランド警察のフーリガン対策は万全だとする社説を、地元英字紙クラクフ・ポスト(Krakow Post)がこのほど掲載した。

 同紙社説は「問題を起こせば、ポーランド警察が容赦なくたたきのめす。その場に居合わせないほうが良いだろう」と強気で警告している。

「クラクフにはフーリガンが暴動を起こした長い歴史があり、地元警察は経験豊富だ。事を起こす気ならやってみるがいい、警察がお前たちを破滅させるだろう」

「この地の若者たちの親の世代は、ソ連の機関銃に立ち向かっていたのだ。ビールに酔っ払って椅子を投げるくらいでは脅しにもならない。警察が生易しい対応を取るとは思うな」

 その上で同紙は、クラクフ警察のフーリガン対策班が備えた武器について、次のように紹介している。

・ゴム弾散弾銃:撃たれても死ぬことはない――ただし、30メートル以上離れていればという前提付き。

・放水砲搭載トラック:「台風」の異名が付いていることからも、その強力さがうかがえる。

・ハイテク音波砲:最弱の設定でも、狙った相手は失禁し下半身はびしょぬれだ。

・警察犬:相手の股間めがけて睾丸にかみつくよう訓練済み。

 クラクフ(Krakow)はイングランド代表チームのキャンプ地。とはいえ、クラクフを訪れるイングランドのサポーターは多くはなさそうだ。イングランドが入ったグループDの試合は全て共催国のウクライナで行われる。(c)AFP

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