【1月21日 AFP】松原仁(Jin Matsubara)国家公安委員長は20日、麻薬密輸などに関与したとして2011年3月から北朝鮮で拘束されていた日本人2人が今週、帰国したと発表した。

 松原公安委員長は会見で、北朝鮮の体制変化に伴う「(日本への)前向きなメッセージと受け取っている」と述べた。

 保釈金が支払われたかどうかや、拘束が解かれた理由などについて、警察は一切発表していない。

 報道によると、2人は30代と40代の男性で、ロシア国境に近い羅先(Rason)市内の経済特区で拘束された。今回日本へは中国経由で帰国した。

 時事通信(Jiji Press)とNHKによると、昨年3月に拘束されたのは3人だったが、うち80代の男性だけが翌4月に釈放され、先に日本へ帰国していた。3人が東京の機械メンテナンス会社の社員で、羅先市にある食品製造工場の機械の点検に訪れていたと伝えられている。また覚せい剤を隠し持っていたことと、通貨偽造を理由に北朝鮮当局に拘束されたと報じられている。(c)AFP