【9月7日 AFP】姦通罪で石打ちによる死刑を宣告されたイラン女性、サキネ・モハマディ・アシュティアニ(Sakineh Mohammadi-Ashtiani)死刑囚(43)の息子、サジャッド(Sajjad Mohammadi Ashtiani)さん(22)が6日、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」が明ける今週末にも刑が執行される恐れがあるとの見方を示した。

 フランス人作家・哲学者のベルナール=アンリ・レヴィ(Bernard-Henri Levy)さんがパリ(Paris)で企画した公開インタビューで電話を通じて語ったもの。イスラムの教えでは、ラマダンが明ければ処刑の再開が許されるからだという。各国で多少の違いはあるものの、ほとんどの国でラマダンは今週中に終わる。

 サジャッドさんは、アシュティアニさんが罪を認める告白映像がテレビで放送された8月11日以来、母親と接触できていないという。この告白について、アシュティアニさんの弁護士はイラン当局に強制されたものとみている。

 またサジャドさんは、週1回の母親との面会も停止されたうえ、アシュティアニさんが刑務所で99回のむち打ち刑を受けたと聞いていると、フランス語の通訳を通じて電話で訴えた。

 一方、伊ANSA通信によると、イタリアのフランコ・フラティニ(Franco Frattini)外相は、アシュティアニさんの刑の執行について決定は下されていないとの連絡がイラン当局から在イラン伊大使にあったと、ラジオ放送で語った。フラティニ外相はアシュティアニさんの処遇について協議するためイラン外相をローマ(Rome)に「招待した」とも語った。(c)AFP/Thibauld Malterre

【関連記事】石打ち刑のイラン女性にさらに「むち打ち99回」宣告