【3月16日 AFP】メキシコで前週末、麻薬密輸組織に関連した抗争が多発し、シウダフアレス(Ciudad Juarez)で米領事館関係者とその夫が殺害されるなど、前週末だけで100人以上が死亡した。

 最悪の被害となったのは、観光地として有名なアカプルコ(Acapulco)のあるゲレロ(Guerrero)州。同州では麻薬組織「ラファミリア(La Familia)」が活発に活動をしており、警察によると、前週末だけで45人が殺害された。

 また、チワワ(Chihuahua)州でも36人が殺害された。そのうち20人の殺害はシウダフアレスで発生している。

 シウダフアレスでは麻薬組織が米国への密輸ルートの支配をめぐる抗争を続けており、2009年の1年間で麻薬に関連して2600人以上が殺害された。

 また、政府統計によれば、メキシコ全土では、麻薬抗争の激化を受けて過去3年間で麻薬に関連して1万5000人が死亡している。(c)AFP