【3月1日 AFP】ロシア・サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)の地方裁判所は2月26日、詐欺容疑で取り調べ中の男を自分のアパートに連れ帰り、数日を共にした女性捜査官(35)に、職権乱用の罪で1年8月の実刑判決を言い渡した。

 タス通信(ITAR-TASS)や露紙コムソモリスカヤ・プラウダ(Komsomolskaya Pravda)が警察情報として報じたところによると、この捜査官は2009年2月、殺人罪で服役中の受刑者を、別件の詐欺容疑でサンクトペテルブルクの拘置所で取調べ中に恋に落ち、同拘置所から北西部ノブゴロド(Novgorod)州の拘置所に移送するとの命令書を偽造。移送途中に自分のアパートに連れ帰っていた。

 男は数日後、捜査官のアパートで警察に身柄を拘束された。

 取調べに対し女性捜査官は、男に数日の自由を与え薬物を吸うなどさせたが、男が拘置所に戻ることを拒否したため、アパートに泊めていたと自供した。(c)AFP