【2月18日 AFP】安い品種のブドウで作ったワイン1800万本を、高級ブドウ品種ピノ・ノワールを使ったと偽って米ワイン大手E&Jガロ(E&J Gallo Winery)に販売したとして、仏南部カルカソンヌ(Carcassonne)の裁判所は16日、仏ワイン業界の関係者12人に対し、1500~18万ユーロ(約19万~2200万円)の罰金と執行猶予付き禁固1~6月の有罪判決を言い渡した。ワイン業界の不正事件としては過去最大規模という。

 有罪判決を受けたのは、ワイン販売業デュカス(Ducasse)や複合企業Sieur d'Arques、ワイナリーの幹部や仲買人など12人。判事によると、この不正によってデュカスは370万ユーロ(約4億6000万円)、Sieur d'Arquesは130万ユーロ(約1億6000万円)の利益を得ていた。

 偽ワインは2006年、米国でガロの人気銘柄「レッド・ビシクレット(Red Bicyclette)」のワインとして、「深い果実の香り」と「ブラックチェリーと熟したプラムの味」を有するワインとの売り込みで販売されていた。(c)AFP/Suzanne Mustacich