【11月27日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は26日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)がニューヨーク(New York)の地下鉄など交通機関を標的とする攻撃計画があるとの情報を得たと明らかにした。これを受けてNY市警察は、警戒レベルを引き上げ、主要乗り換え駅などに警官を配置した。

 米国土安全保障省によると、FBIが「アルカイダがニューヨークの交通システムを標的にすることを検討している可能性がるとの、裏付けはないものの信ぴょう性のある情報」を入手。ただ、「国土安全保障省とFBIの両機関とも、この計画が実行段階に移っているとの明確な情報は得ていない」としている。

 米テレビ局ABCは、法執行機関筋の情報として、マンハッタン(Manhattan)の地下鉄・鉄道の主要乗り換駅であるペンシルベニア駅(Penn Station)がテロリストの攻撃目標となっており、スペイン・マドリッドで死者191人を出した2004年3月の通勤電車爆破テロと似た形の攻撃が計画されていると報じた。

 政府当局者によると、米政府のテロ警戒レベルは引き上げられてはいない。

 米国は27日が感謝祭の休暇に当たり、数百万人が帰省などで移動を予定している。(c)AFP/Luis Torres de la Llosa