【3月22日 AFP】ロシアのモスクワ(Moscow)で21日、同国テレビ局第1チャンネル(Channel One)の記者が殺害されているのが発見された。同国メディアおよび警察当局が明らかにした。

 タス通信(ITAR-TASS)が捜査当局の話として報じたところによると、殺害されたのは同テレビ局のIlyas Shurpayev記者(32)で、借りていた共同住宅で死亡しているのが発見されたという。

 インタファクス(Interfax)通信によると、警察当局は殺害の動機は個人的な理由である可能性が高いが、仕事に関連している可能性もあるとして調べていると明らかにした。同記者の遺体には刃物による傷跡が複数あり、さらにベルトで首を絞められていたという。その上で、殺人を隠ぺいするため放火されたという。

 Shurpayev記者は、イスラム教徒が多数居住するロシア南部の北コーカサス(North Caucasus)で多く取材をしている。同地域では、政府の治安部隊と地元の反政府勢力が衝突を繰り返している。

 一方、同国ダゲスタン(Dagestan)共和国でも同日、ダゲスタン政府の元情報副大臣も歴任したこともあるロシア国営テレビのネットワーク局、タゲスタンテレビの社長Gadzhy Abashilovさん(58)が殺害された。

 同共和国内務省によると、中心都市Makhachkalaで、車中にいたところを何者かに銃殺されたという。運転手も重傷を負い病院に運ばれた。2件の殺人事件に関連はないという。(c)AFP