【10月2日 AFP】インドネシアのジャワ島中部で2日未明、駅に停車していた列車に後続列車が追突し、これまでに少なくとも33人の死亡が確認された。

 事故が起きたのは中部ジャワ(Central Java)州プラマン(Pemalang)市にあるペタルカン(Petarukan)駅。駅構内で待機停車していた東部セマラン(Semarang)へ向かう列車に、スラバヤ(Surabaya)行きの列車が後ろから突っ込んだ。

 事故から10時間経過した時点でも死者の数は増え続けた。また、衝撃でつぶれた車両に数十人が閉じ込められ、救出が進められた。死傷者の多くは脱線転覆した3両の車両にいた。原因は調査中だが、警察は人為的なミスが事故の原因だとみている。

 報道によると、救助隊は到着が遅れた上に、装備が不足していた。国営鉄道の広報スゲン・プリヨノ(Sugeng Priyono)氏は「重機類が事故現場から遠くにあったため、救出が遅れた」と認めた。

 同日、同じジャワ島のソロ(Solo)でも別の列車の衝突事故があり、1人が死亡した。ジャワ島では6月にも列車の脱線事故で8人が死亡している。

 インドネシアでは国土をなす数千の島々を結ぶフェリー事故を筆頭に、インフラの整備不足や安全基準の低さ、関係者の腐敗などが原因で公共交通の事故が多発している。(c)AFP