【1月2日 AFP】フィリピンの警察は1日、2009年の大晦日に爆竹や空への発砲などで全国で少なくとも5人が死亡、600人近くが負傷したと発表した。

 12月31日の深夜、南部ミンダナオ島(Mindanao)の家族経営の花火店で出火し、中に閉じこめられた5歳の男の子と母親が死亡した。

 また同島では、新年を迎える数分前に爆竹のショーを見物しようと群衆が集まった歩道橋が崩壊し、2人が死亡、5人が負傷した。

 フランシスコ・デュッケ(Francisco Duque)保健相によると、フィリピン全土でこのほかに爆竹で571人が負傷し、26人が銃の流れ弾でけがをした。

 同保健相は、2008年の大晦日の爆竹による負傷者は683人、流れ弾による死者は17人だったので2009年の負傷者は前年を下回ったと述べた。死傷者の減少は、政府が行った爆竹の危険性を訴えるキャンペーンの効果があったためとみている。政府は被害者の無惨な身体と、四肢切断に使用する外科手術道具を映し出すテレビコマーシャルを制作して流していた。(c)AFP