【11月29日 AFP】米国の洞穴探検家の男性が前週、ユタ(Utah)州の洞穴内で身動きが取れなくなり、約1日後に死亡した。当局が26日発表した。

 ジョン・ジョーンズ(John Jones)さん(26)は11人の探検隊のメンバーとして、州都ソルトレークシティー(Salt Lake City)から南に約100キロの洞穴Nutty Puttyに向かった。

 保安官事務所によると、探検隊は24日夜、洞穴に入った。その約3時間後、ジョーンズさんは「ボブズ・プッシュ(Bob's Push)」と呼ばれる洞穴内の一角で身動きが取れなくなった。

 ボブズ・プッシュは洞窟の入口から約210メートル下の、地下約46メートルの位置にある幅45センチ、高さ25センチほどの非常に狭い空間で、ジョーンズさんは頭を下にした状態で前にも後ろにも動けなくなったという。

 約100人の救助隊員があらゆる技術や装置を使って救出を試みた。一時、ジョーンズさんを少し水平なエリアまで引き揚げることができたが、装置の故障でまたボブズ・プッシュに戻ってしまったという。

 24時間以上たった25日夜、ジョーンズさんは意識を失い、日付が変わる直前、救助隊員がジョーンズさんの死を宣告したという。(c)AFP