【東京 15日 AFPBB News】映画『誰も知らない』に主演し、04年にカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を日本人史上最年少で受賞した俳優・柳楽優弥(Yuya Yagira)が14日、東京・港区のホテルオークラで開かれた国際フェスティバル「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」のプレスカンファレンスに参加した。

 「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」は来年2月に、米・ワンシントンDCの「ジョン・F・ケネディーセンター(The John F. Kennedy Center)」で開催され、日本の芸術の奥深さと多様性を古典・伝統芸能から先端的な現代アートに至るまで幅広く紹介する企画。

■声優初挑戦作品が出展

 柳楽はフェスティバルに出展されるオムニバス形式のアニメ映画『ジーニアス・パーティ(Genius Party)』中の『ベイビーブルー(BABY BLUE)』に声優で主演した。初挑戦の声優について「声だけで表現するのは難しかった」という。またアメリカでアピールしたい日本の文化について「日本のアニメはすごいというところをみせたい」と作品の出来に自信をのぞかせ、「行けるならまた行きたい」と再びカンヌ進出に意気込みを語った。共演は映画『バベル(Babel)』で今年のアカデミー助演女優賞にノミネートされた女優・菊地 凛子 (Rinko Kikuchi)。

■共演は菊地凛子、切ない青春ラブストーリー描く

 ストーリーは柳楽演じる主人公の高校生・翔と菊地演じる幼馴染みの葉月の、たった一日だけのささやかな冒険と二人だけの秘密という少し切ない青春ラブストーリー。監督はテレビアニメ『カウボーイビパップ』の渡辺信一郎。渡辺監督は柳楽について「勘がとてもいい。声優としてもやっていける」と賛辞を送った。

 カンファレンスには高円宮妃久子殿下が登壇し挨拶をしたほか、演出家・蜷川幸雄、宮本亜門、狂言師・野村萬斉、女優・夏木マリらが出席をした。

 映画『ジーニアス・パーティ』は今年7月7日から全国公開予定。 

 写真は、会場に姿を見せた俳優の柳楽優弥。(c)AFPBB News/pippi

<スターダスト(柳楽 優弥 所属事務所)>
<柳楽 優弥プロフィール>
<「Genius Party BABY BLUE」作品HP>