【4月30日 AFP】北朝鮮国営メディアは30日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が海軍艦艇への核兵器装備を加速するための措置を講じるよう指示したと報じた。

朝鮮中央通信(KCNA)によると、金氏は28日に最新駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」のミサイル試射を視察した後、この指示を出した。

KCNAは金氏が「国家と海洋主権を既存および将来の脅威から守るために海軍の核武装を加速する責任ある選択をする時が来たと述べ、それを実現するためのさまざまな課題を提示した」と報じた。

これに先立ち国営メディアは26日、崔賢の進水式について報じ、金氏が娘のジュエ氏と式典に出席している写真を公開した。

崔賢について、専門家はその大きさから対地・対空ミサイルの両方を搭載できるとみている。専門メディアのNK Newsは「短距離戦術核ミサイルが装備される可能性が高い」と報じている。

KCNAは30日、2日間にわたり実施された崔賢の発射試験について、28日には超音速巡航ミサイル、戦略巡航ミサイル、対空ミサイル、127ミリ艦載機関砲の試射が、29日には艦対艦戦術誘導兵器などの試射が行われたと伝えた。(c)AFP