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【11月02日 KOREA WAVE】韓国で来年から胸部外科の専門医が急減する見通しだ。一刻を争う心筋梗塞や大動脈剝離の応急処置について懸念が広がっている。

大韓心臓血管胸部外科学会によると、胸部外科学会に登録した専門医のうち、65歳未満は1161人(2022年時点)だった。そのうち50代と60代以上が60.8%(707人)を占める逆ピラミッド型の年齢構成となっている。さらに専門医の21%は専攻とは別の分野に従事していた。

引退する専門医の数が今年から毎年30人余りなのに対して、新たな専門医は今年(32人)より少なくなる見通しだ。特に小児心臓手術を担当する胸部外科専門医は全国で25人もおらず、5年以内に20人を割り込むという。

また、いったん胸部外科の専門医になってもやめてしまう割合も高い。離脱率は2018年の6.3%から2022年には24.1%へと大幅に増加した。

こうした人手不足が、残っている人材の燃え尽きや医療事故につながる悪循環の原因になっている。ある医療界関係者は「胸部外科が『忌避科』と言われて久しい。医療の体制を論じる時、胸部外科は別に議論しなければならないほど深刻だ」と述べた。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News