警察治安センター(写真は記事とは関係ありません)(c)news1
警察治安センター(写真は記事とは関係ありません)(c)news1

【11月02日 KOREA WAVE】韓国のユン・ヒグン警察庁長が先月、市道庁長指揮部テレビ会議で、年末までに全国952の治安センターのうち576カ所を廃止する方針を明らかにした。治安センターの人員は地区隊と交番に振り分け、現場の体制を補強する構想だ。

治安センターは現場への出動が多い地区隊や交番と違い、苦情処理業務が大半を占める。常駐するのは1~2人程度。公務災害や病気で現場出動が難しい警察官が配置されるケースが多い。

ソウルの治安センターに勤務する警察官は不整脈で勤務中に倒れた。警察官は「この体では夜勤が難しいので治安センターにいる。それがなくなるなんて」と嘆いた。

別のセンターで働く警察官も「現場に戻っても病気の体ではまともに働くのが難しい。事実上の退職勧奨ではないか」と憤った。

地区隊、交番にとっても治安センターの人員が戻ってくることが負担になりかねない。ソウルのある地区隊チーム長は「センターは退職まで長くない人が多い。しかも体調が思わしくない状態で、緊迫した事態で素早く出動できるのか」と懸念した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News