リトアニアの対台湾政策、国民は「広く支持」 訪台議員団長

11月30日 14:54


リトアニアの首都ビリニュスに開設された台湾代表処のロビー(2021年11月18日撮影)。(c)PETRAS MALUKAS / AFP


【11月29日 AFP】バルト3国の議員団を率いて台湾を訪問中のリトアニアのマタス・マルデイキス(Matas Maldeikis)議員は29日、台湾との関係強化について、リトアニア国民からは「広く支持されている」と述べた。リトアニアは、大使館級の代表機関「台湾代表処」開設をめぐって中国と対立を深めている。

 バルト3国のリトアニア、エストニア、ラトビアの議員団は28日、台湾に到着。同日、中国は台湾の防空識別圏(ADIZ)に軍用機27機を進入させた。

 中国は台湾を領土の一部と見なし、武力による統一も排除していない。「台湾」という表記の使用や台湾を「国」と見なす発言、台湾を国際的に認知するような外交上の振る舞いを認めていない。

 蔡英文(Tsai Ing-wen)総統と会談したマルデイキス氏は「リトアニア政府の台湾政策は、われわれの社会で広く支持されている」と述べた。

「両国間には、さまざまな経済的、文化的な協力の機会がある」と同氏は指摘。「長期的に安定した効率のよい協力は、われわれの社会が民主主義、人権、法の支配という共通の原則に基づいているからこそ可能だ」と語った。

 マルデイキス氏は、台北に間もなく開設されるリトアニアの貿易事務所が両者の関係を強化し、台湾が欧州連合(EU)とより親密な関係を築くことに貢献するとの期待を示した。(c)AFP